(5)

十数分後、ようやく私邸に辿り着いたルヴァ。
何故か家の者が誰も居ない。それなのに、明かりは点されている。まるで、道標のように……
明かりに沿って進んでいくと、目の前に扉が見えた。
そこは、ルヴァの私室。アンジェリークは、この部屋にいるのだろうか。
周囲に聞こえそうな位早鐘を打つ自分の鼓動を意識しながら、ゆっくりとドアノブを回した。

「アンジェリーク…」
扉を開けるなり目に飛び込んできた、純白の花。
「ルヴァ様………」
ルヴァの姿を確認すると緊張の余り、アンジェリークの青緑の瞳に涙が滲む。

ドキドキドキドキ……………

二人はしばらくお互いに見つめあったまま、動けなかった。
アンジェリークが身に纏っているのは、純白のウェディングドレスだった。
艶やかな栗色の髪を丁寧に結い上げ、ジャスミンの花が編み込まれていた。
白く短い手袋を嵌めた両手に持つのは、小輪の向日葵の花束。
控えめに化粧をしているせいで、いつもよりも大人っぽく見える。

「あ、あの……………」
「は、はい!」

どうにか話を切り出そうとルヴァが口を開き、アンジェリークは背筋をぴんと伸ばす。

バックンバックンバックン……………

お互いの心臓の音が、相手にまで伝わるんじゃないか――
そう思える位緊張しまくっていたその時、ふわりと甘い香りがルヴァの鼻腔をくすぐった。
アンジェリークの髪に編み込まれている、ジャスミンの花だろう。
夜になると強い香りを放つのだ。それが風で運ばれてきたのだろう。
その香りに勇気付けられたのか、ルヴァは深呼吸をして気持ちを落ち着かせると、カチコチに固まっているアンジェリークに近づいていった。

「アンジェ」
抱き寄せて、その耳元で甘く優しく囁く。
アンジェリークがその声に、ゆっくりと潤んだ瞳を向けると、そこにあったのは守護聖としてではなく、彼女以外誰にも見せない、恋人としての彼の顔。

「綺麗ですよ……本当に。他の男には見せたくない程、綺麗です………」

ぎゅっと強く抱きしめられ、結い上げられた栗色の髪や、頬に優しい口づけが落とされる。
ルヴァの言葉に、口づけに、アンジェリークは震えるほど幸せを感じた。

「ルヴァ様……お誕生日、おめでとうございます」
「ふふ…ありがとう、アンジェ。やっぱり貴女にお祝いして貰えると、嬉しいですね」

蕩ける様な微笑を交わす二人。その距離が、段々に近づいていく……………


-Happy End-

ルヴァ様お誕生日おめでとうございます(*^-^*)心からお祝い申し上げますv
一時はどうなるかと思いましたが、愛と根性で24キャラ出せました〜。
どさくさに紛れてセイリモやフラエンが混じっております。セイランの時一体どんな格好だったんでしょうね(笑)
書き上げたのはギリギリ7/12の間でしたが、ある方にメールでお送りした時点で日付変わってました(^^;)
そのお方とネタがかぶってしまってたんですが、喜んで頂けた様で嬉しいです(*^-^*)

ここまで読んで下さってありがとうございます