―孤独―

私はしばしば夢を見る。
自分以外に何も存在しない無の牢獄を、唯一人彷徨う夢を。
上下や時間などは勿論の事、己が生きているのか死んでいるのか……
否、存在しているのかすら曖昧な夢の中で、『私』はひたすら何かを求めて彷徨っている。

そもそも『私』は誰だったろう?
時の呪縛に捕らわれた哀れな男か、或いは全ての破滅を望むものか。
二つの存在には決定的な違いがあるはずなのに、夢の中の私はそれすらあやふやになっていて、かの存在に意識を侵食されそうになる。
そんな時、決まって夢に出てくる、温かい銀色の光と輝く金色の翼……
二つの輝きは私を勇気づけ、絶大な安心感と幸福感、それに少しばかりの胸の痛みを残していく。
終わりの見えない生ではあっても狂わずに生きてこられたのはきっと、私がこの輝きに魅せられたからだろう。
おかげで私は『私』であり続ける事ができた。

そして今、私は祈り続けている。
願わくば、この生を終える時、二つの輝きに見守られながら眠れるように………と。


-Fin-


〜言い訳〜
アンジェに出会う前のニクスさんのモノローグです。
宇宙意思は二百年の間に、エレボスが核にしているニクスさんの存在に気付いてたと思うのですが……何もしなかったとは思いたくないんですよ(T-T)
そりゃ根本的な解決は、女王の資質を持つ少女が生まれなきゃ話にならないでしょうけど。
ニクスさんが正気を保てていたのは、彼自身の強さだと思っています。
それでも危うかった時はあったと思うので、エレボスに捕らわれそうになった時は助けてたんじゃないかなーと。
アンジェと宇宙意思だけでなく、ニクスさんと宇宙意思にも、見えない絆があって欲しいという私の願望です(^^;)
これはうちのサイトのニクアン話の根底にあるので、いずれちゃんと話という形で書きたいです。


2007.10.25 UP

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